
【パワーカップルの定義とは?】目安の世帯年収や特徴、割合について解説

記事の監修
エクセレンス青山 成婚カウンセラー
星野 今日子(Kyoko Hoshino)
結婚相談所カウンセラー歴13年。400組以上のカップル誕生をサポート。
大手結婚相談所の新規開拓事業に携わり、人材の育成などに従事。その後、会員様により寄り添った対応ができるエクセレンス青山で活動中。会員様それぞれのお悩みにあった内容で妥協のない夢のある婚活をサポートしています。
こんにちは、結婚相談所エクセレンス青山の成婚カウンセラー星野です。
最近、夫婦共に高い収入を得ている「パワーカップル」が注目を集めていますが、「具体的な定義や特徴って何?」と感じている方も多いでしょう。
このコラムでは、
- パワーカップルとは
- パワーカップルに定義はある?世帯年収は?
- パワーカップルの特徴
- 日本におけるパワーカップルの割合
- パワーカップルのメリット4つ
- パワーカップルの課題3つ
- パワーカップルに多い職業
- パワーカップル婚におすすめの婚活方法
について解説します。
これを読むことで、パワーカップルの定義や国内の割合、パワーカップルに多い職業について参考になるのでぜひ最後までお読みください。
パワーカップルとは
まずは、パワーカップルの概要についてご紹介します。
パワーカップルの概要
パワーカップルとは、夫婦それぞれが高年収を獲得している共働き夫婦のことです。
「高所得夫婦」「セレブ家族」などと呼ばれることもあり、夫婦どちらか一方が低年収の場合は該当しません。
パワーカップルに注目が集まっている理由としては、経済力の高さや情報発信力の強さが挙げられます。
所得の多さにより多様な選択肢から生活を豊かにすることができ、インフルエンサーとして活躍することもあるパワーカップルは、「ずるい」と思われるほど羨望される対象といえるでしょう。
パワーカップルと似ている言葉
パワーカップルと似ている言葉として、下記3つの「共働き夫婦」に関するスタイルをご紹介します。
- DINKS(ディンクス):子どもを持たない選択をした共働き夫婦。「Double Income No Kids」の略語。
- DEWKs(デュークス):子どものいる共働き夫婦。「double employed with kids」の略語。
- シーソーカップル:一方が働いているときに一方は休むといった、夫と妻が交互に大黒柱を担う共働き夫婦。
このように、共働き夫婦にはパワーカップルの他にも様々なスタイルが存在します。
パワーカップルに定義はある?世帯年収は?
パワーカップルにはっきりとした定義は存在せず、下記のように各調査機関によって目安とする世帯年収は異なります。
調査機関の種類 |
定義 |
---|---|
ニッセイ基礎研究所 |
夫婦共に年収700万円以上 |
三菱総合研究所 |
夫の年収が600万円以上、妻が400万円以上で世帯年収が1,000万円以上の夫婦 |
また、パワーカップルの定義を考えるうえで、共働き世帯の平均年収も考慮すると良いかもしれません。
総務省の調査では、共働き世帯の平均収入は月69万2685円とされており、年収に換算すると831万2220円です。(参照:2023年 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯)
パワーカップルかどうかの判断や、またはパワーカップルを目指すうえで、上記のような世帯年収を目安としてみると良いでしょう。
パワーカップルの特徴
パワーカップルの特徴には次のようなものがあります。
- 年齢は夫が30代、妻が30代中盤から増えてくる
- 高い購買力を持っている
- 夫婦それぞれが適度に自立している
- 良好なパートナーシップを築けている
「パワーカップル」の条件を満たすような年収の高い人の割合は、男性は30歳ぐらい、女性は30歳中盤から増加します。
そのため、若年層のパワーカップルはかなり少ないことが予想されます。
またパワーカップルの夫婦は、経済的にも精神的にも自立しているため、相手に過度に依存することなく良好な関係性を築くことに成功している傾向があります。
自分とパートナーそれぞれのキャリアを尊重して生活しているのです。
一方で、夫婦として思いやりを持ち十分に愛情表現をし合えているのも、高年収共働き夫婦の特徴です。
ひとりでも生きていける経済力を持ち合わせていながら、パートナーとして良好な関係を築いているのは、愛情あってこそといえます。
日本におけるパワーカップルの割合
こちらからは、日本国内でパワーカップルはどれくらいの割合なのかをご紹介します。
2023年時点で共働き世帯の2.42%を占めている
ニッセイ基礎研究所の調査によると、年収700万円以上のパワーカップル世帯は、2023年では総世帯の0.69%、共働き世帯の2.42%を占めています。(参照:2024年4月19日 基礎研レポート パワーカップル世帯の動向)
また、パワーカップルは近年増加傾向にあり、2023年で40万世帯と10年で約2倍に増えていることがわかりました。
パワーカップルが増加している理由
パワーカップル増加の理由には次のようなものがあります。
- 仕事と家庭を両立できる環境の整備が進んでいる
- 女性の社会進出が進んでいる
- 男女共にライフスタイルへの価値観が変容している
仕事と家庭を両立しやすい社会になってきているからこそ、「結婚後も仕事を続けて社会で活躍したい」と考える女性が増えています。
さらに社会環境の変化に伴い、「男女共に社会で活躍することは自然である」という価値観が普及しているため、今後もパワーカップルの増加は十分に考えられるでしょう。
パワーカップルのメリット4つ
パワーカップルのメリットとしては、以下4つが挙げられます。
- 1人のみで稼ぐよりも「手取り」が多い
- 安定した生活を送ることができる
- お互いに刺激しあえる関係を築ける
- 夫婦どちらも住宅ローン控除の対象になる
上記4つのメリットについてご紹介していきましょう。
1人のみで稼ぐよりも「手取り」が多い
パワーカップルであれば、どちらか1人のみが稼ぐよりも多く「手取り」を獲得できます。
会社に勤めている場合、給与から「所得税」などを差し引いた手取りを実際の収入として受け取っており、この所得税は個人の給与が高くなるほど税率も上がる仕組みです。
このため、例えば「夫の年収が1,000万円・妻が0円」の場合と「夫の年収が500万円・妻が500万円」の場合では、どちらも世帯年収は変わらないものの、後者の方が税負担は軽くなり手取りも多くなります。
安定した生活を送ることができる
パワーカップルは、1人のみが稼ぐよりも「手取り」が多いため、安定した生活を送ることができます。
より快適な住環境や高品質なサービスを選択することも可能であり、マンションや車の購入、海外旅行などの贅沢を楽しむ余裕も生まれてきます。
夫婦のどちらも働いているからこそ、1人が仕事をできなくなったとしても、カバーすることができるでしょう。
また、夫婦でそれぞれが厚生年金に加入すれば、老後に受け取れる年金はより高額になり、老後の生活もより豊かになります。
お互いに刺激しあえる関係を築ける
夫婦のどちらも仕事に邁進しているからこそ、お互いに刺激しあえる関係を築くことができます。
高いレベルで活躍する相手が隣にいることで、尊敬の気持ちをいつまでも持ち続けたり、「私も頑張ろう」と背中を押されたりすることがあるでしょう。
夫婦で刺激しあえる関係であれば、いつまでも仲の良いパートナーでいることができます。
夫婦どちらも住宅ローン控除の対象になる
パワーカップルには、「夫婦どちらも住宅ローン控除の対象になる」というメリットもあります。
住宅ローン控除とは、年末のローン残高によって所得税や住民税の控除を受けられる制度です。
収入のある人が対象の制度なので、例えば夫のみが働いている夫婦では、夫のみが住宅ローン控除を受けられます。
一方、夫婦のどちらも働いているパワーカップルであれば、2人共住宅ローン控除の対象になるので、効果的な節税につなげられます。
パワーカップルの課題3つ
パワーカップルを目指すうえで考えるべきなのが、下記3つの課題です。
- 家族で過ごす時間が少なくなりがち
- 家事・育児と仕事の両立を考慮する必要がある
- 助成金・補助金の対象外になることがある
上記3つの課題について解説します。
家族で過ごす時間が少なくなりがち
パワーカップルはどちらも仕事に忙しさを感じることが多いため、家族で過ごす時間が少なくなることが考えられます。
例えば、どちらも夜遅くに帰ってきたり休日出勤をしたりと、仕事を優先することが多くなるとどうしても家で顔を合わせる機会は少なくなるでしょう。
子どもと一緒にいられる時間も制限されてしまうので、「家族で意識的に会話をする時間を作る」などの工夫が大切です。
家事・育児と仕事の両立を考慮する必要がある
どちらも仕事をしているパワーカップルは、家事・育児と仕事の両立を考慮する必要があります。
お互いの仕事を理解し合って家事や育児の分担を行ったり、保育園や家事代行サービスなどを効果的に活用することが重要です。
助成金・補助金の対象外になることがある
パワーカップルの収入額によっては、助成金・補助金の対象外になることがあります。
国や自治体などで受けられる助成金・補助金は、収入によって制限が設けられていることもあるため、高年収の場合は受けられないかもしれません。
例えば、高校に在学する生徒へ支援金の補助が行われる「高等学校等就学支援金制度」は、世帯年収約910万円以上の場合対象外となります。
高年収であるからこそ、ライフイベントに備えて貯蓄を意識することも重要となるでしょう。
パワーカップルに多い職業
パワーカップルに多い職業としては、以下4種類が挙げられます。
- 医師
- 弁護士
- 大手企業の正社員
- 公務員
上記4種類の職業について解説していきましょう。
医師
医師の平均年収は1,000万円以上とされており、様々な職業の中でも高年収であるといえます。
医師は、高度な専門知識や技術をふまえて患者の身体に関わる治療をするため、高い年収が設定されているのです。
中でも、脳神経外科や整形外科などの手術を伴う診療科や、需要の高い地方で働く医師は高年収となる傾向にあります。
弁護士
弁護士の平均年収も1,000万円前後といわれており、パワーカップルに多い職業の1つです。
弁護士の仕事は高度な専門知識と経験が必要なうえ、各事件によってオーダーメイドで対応するため、高年収になりやすいといわれています。
また、弁護士の初任給は約500万〜550万円といわれているので、20代からパワーカップルを目指せる可能性もあるでしょう。
大手企業の正社員
大手企業の正社員であれば、年収1,000万円以上を狙うこともでき、パワーカップルになり得ます。
大手企業は強いブランド力と社会的信頼性を獲得しているため、従業員に対する給与が手厚くなる傾向にあります。
さらに、多岐にわたる役職があることで昇進の機会を得やすくなり、高年収につながっているでしょう。
公務員
公務員の平均年収は650〜700万円程とされており、役職や年齢によっては年収1,000万円に到達することもあります。
職種によっては手厚い手当を支給されることもあり、パワーカップルになることも十分考えられるでしょう。
また、業績に左右されることなく安定した収入を獲得できることも、公務員の特徴といえます。
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【パワーカップルの定義とは?】目安の世帯年収や特徴、割合について解説、まとめ
パワーカップルの定義は明確に定まっておらず、「夫婦共に年収700万円以上」「夫の年収が600万円以上、妻が400万円以上で世帯年収が1,000万円以上の夫婦」など調査機関によって異なります。
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